204日目
- 筆者
- 2022年11月15日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年11月15日
私は6:00頃起床。昨夜は0:30頃就寝。
奈津子は6:10頃起床。昨夜は21:30頃に就寝。0:40頃と4:00頃にトイレに行った。4:00頃から眠れず、5:00に再び就寝した。
3週間ぶりの関節注射を受けた。退院前のタイミングで受けたいと奈津子は考えたようだ。お風呂が使えるようになる7:00に入浴し、9:15頃に関節注射を受けた。
今日は、午前、午後ともに理学療法と作業療法があった。
理学療法では、ルーティンを熟した後、病棟に行き、装具を外し、スニーカーで歩行した。装具を履いているときの「右足の粘り」が再現できないらしい。スニーカーで階段昇降をした後、歩いてみると「少し良くなった」そうだ。右手の振りに頓着しないで、当分「右足の粘り」に重点を置いて練習するとのこと。
作業療法では、「痛み日記」2日分のタイピング、電卓打ち、塗り絵をした。昼食のデリバリーで病院に奈津子の車で行った。作業療法士に、車に付けている運転補助具を見てもらうのと、奈津子に実際触ってもらうためだ。作業療法士には「病院としては、専門の業者の補助具の装着を奨める」と言われたが、奈津子の今後の運転や、私が運転することも考慮して、今の装備でいくことにした。
担当の理学療法士に「お世話になった療法士の皆さんと、最後に集合写真が撮りたい」とお願いしていた奈津子。昼休憩前に、18人も集まってもらい写真撮影ができたそうだ。「たくさんの人に支えられてここまで来たな」と、泣きそうになったそうだ。
お昼ご飯の後、30分間ほど仮眠した。湿布治療でも15分間眠った。こうした仮眠は、神経回路の再編に効果があると本にも書いてあったので、積極的に仮眠をとりなさいと奈津子に言っている。
午後の理学療法では、屋外で歩行訓練した。病院の裏手の集落道を歩き、とある神社まで行ったそうだ。道中、勾配のある道を、往復で1.4km歩いた。坂道の歩行で疲れ、病院に帰り、足湯で疲れを癒した。
作業療法では、「耳をすませば」の名言と、新聞の占い欄の書き取り、ミニカラーコーンを使った運動とワイピングをした。
「今日はついに歩数が10,000歩を越えた」と奈津子。転院前は3,000歩で精一杯だったが、体力と歩行機能が向上したことで、歩けるようになったのだ。
奈津子の機能回復ぶりは、ここで書いているとおりだ。現状、例えば、腕は上がるようになってはいるが、重たいものを持ち上げるようなことはできない。全体的に、右側の力は以前に比べると遥かに劣る。例えると、出力の違うスピーカーを同じ音量で鳴らした時の、音質の違いの様に、しっとり感とか質感は出力の大きなスピーカーの方が優れる。奈津子の右側の出力は、小さなスピーカーのように、繊細な部分での再現性がまだないような状態だ。筆記や歩行でもそういう部分がある。
ただ、「歩行、階段の上り下り、PCやスマホの操作、筆記、自動車の運転といったことが出来なくなった、どれほど機能回復するのか分からない」と考えていた200日ほど前、入院当初抱いていた覚悟を振り返ると、色々出来るようになっているのである。そこは単純に、奈津子を褒めてあげなければと思うのだ。
奈津子の退院まで、あと3日。
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奈津子の運転シミュレーション映像
奈津子の朝昼晩ご飯
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