137日目
私は6:10頃起床。昨夜は0:50頃就寝。
奈津子は5:00頃起床。昨夜は21:30頃に鎮痛剤を服用し就寝。0:30頃、トイレに起きた。3:00頃、目が覚めてホットパックをもらい、トイレに行った。夜間、鎮痛剤の追加はしなかったが、比較的、質の良い睡眠が得られたようだ。
今日も午前と午後に、作業療法と理学療法が設定された。
作業療法では「シャインマスカット大福」を作った。3か月程前、転院前の病院で「イチゴ大福」を作った時は、右腕を使うことが出来なかったので、作業を自分でできなかったが、今日はすべての工程を熟すことが出来た。「超絶美味しくできたと思う」と奈津子。包餡と求肥で包む作業を右手を使ってすることが出来た。
理学療法では、肩のマッサージの後、バランスクッションを使った骨盤のトレーニングをした。今日予定していた装具士による装具の調整があった。「底屈制動」と呼ばれる油圧による減衰制御の設定が4段階のうち一つだけ選べるが、これまで最も強い設定だったのを一段階、弱く設定してもらったそうだ。これにより、少し、動きにしなやかさが出るはずである。
昼休みに今日は仮眠ができなかったが、湿布治療の際に、ひと眠りしたそうだ。
午後の作業療法では、「痛み日記」のタイピングと電卓、ビーチボールを使った訓練をした。最後に、今後退院し、家で生活する上で問題点がないか話し合った。奈津子は、冬場に身に着ける、ヒートテックの長袖やタイツが、自分で着られるかを一度試したいと考えているようだ。
理学療法では、マッサージを受け、ストレッチと体幹トレーニングをした後、電極を付けて歩行訓練をした。最後に肩のマッサージを受けた。
「今日は、疲れていて、良く眠れそう」と奈津子は言っていた。お菓子を作った日は、満足感を味わいながら寝付くことが出来るそうだ。
「シャインマスカット大福」の作業工程
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4月29日、金曜日、兄は予定通り帰省した。兄には、ホテルを予約してもらい、当日、事前に連絡してもらうことをお願いしていた。
兄は、東京のマンションで一人住まい。セールスエンジニアとしてテレワーク中心で在宅し、週に一度程度、横浜のオフィスに出勤するような暮らしぶりだった。
奈津子も含め、家族3人と兄も、3回目のコロナの予防接種を受けている。この日、兄は陸路、鉄道を乗り継ぎ東京から帰ってきている。確認してないが、途中、どこかで寄り道していることも考えられた。そして、予防接種は、重篤化の程度とリスクが軽減されるだけで、コロナに罹らないわけではない。
私は、時間的にも心理的にも感染防御的にも、「とても兄の対応をしている状況ではない」と、兄の帰省の対応を切り捨てる決断を前日にしている。そのことを連絡をしなかったのは悪かったのかもしれない。
午後、私が何件かホームセンターを梯子している途中、その駐車場で兄からの電話を受けた。「それで、迎えに来れるのか」。そう言った兄の口調は、完璧にバカンスモードだった。心配が、一欠片も感じられない。内心「こいつ」とイラつきを覚えながら、「申し訳ないけど、レンタカーを借りて欲しい」と私は言った。兄は「おーおー、レンタカーを借りろってかぁ」と声を荒げて、一方的に電話を切った。
兄は電話を切った後、すぐさま母に電話をして「車を貸して欲しい」と話を取り付けたそうだ。私はそのことをこの時点では知らない。私の頭越しで、想像の斜め上をいく行動を兄はとったのだ。ちなみに、車の所有者は母のままにしているが、5年程前に母は運転を止めている。実質、運転と管理は私がしている。
「勘弁してくれよ」と思いながら、帰宅後、私は兄に電話した。「奈津子が重篤化して大変なんだよ」と説明した。しかし、兄はピンとこない様子。「奈津子さんは大丈夫なのか、おい」。内心「順番とその強引に二択を迫るような無神経な聞き方が違うだろう」と思いながら状況を説明した。そして、母に車を貸してもらうよう話をつけてあると兄は言った。「ぇ？」と、状況が理解できない私は電話を切り、母に兄と電話でどんな話をしたか聞いた。そこで初めて頭越しの会話の内容を知ることになる。
私は、兄に再度電話した。兄はこちらに向かう車窓で時間をかけて電話に出た。「お願いしてるんだよ、頼んでるんだよ、どうして分かんないんだよ」。呆れと焦りと疲れが、私の声を荒げさせる。兄は「分かった分かった」と言って電話を切った。
夕方、母の体操に立ち会っている最中、兄が帰宅してきた。帰ってきてしまったのだ。 続きは長くなるので、また後日に譲ろうと思う。
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06:30  | 07:55  | 11:54  | 14:12  | 16:26  | 17:22  | 20:13  | 20:44  |
リハビリ映像
奈津子の朝昼晩ご飯
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