128日目
私は6:10頃起床。昨夜は0:30頃就寝。
奈津子は5:20頃起床。昨夜は21:30頃に鎮痛剤を服用し就寝。1:00頃、トイレに起きた。2:00頃、ホットパックをもらった。3:00頃、鎮痛剤を追加で服用した。痛くて目が覚めたのではなく、苦痛から解放され「あれっ、痛くない、大丈夫なんだ」と嬉しくなって眠れなかったらしい。右腕を屈曲させ、掌を胸の辺かお腹の辺か、その辺に置いておくしか無かった手腕が、少し自由になった。どこにでも手を置けるのが当たり前なのだが、それが嬉しかったのだ。
今日は調理実習があったので、午前は理学療法、午後は作業療法という時間割だった。
理学療法はマッサージから開始。小上がりの端に座り、簡単に肩のマッサージを受けた後、マット上で仰向けになりマッサージをしてもらった。ストレッチポールでの体幹強化と、装具を外しての前進、後進の歩行訓練をマット上でした。電極を足に付け、屋外での歩行訓練をした。坂道と砂利道の歩行訓練だった。坂道では前回まで、上り坂はまあまあ良いが、下り坂を苦手としていた。今日の下り坂では「少し上手になった」と手ごたえを感じたようだ。理学療法士から「(麻痺側と反対側である)左足の安定性を上げると、体が安定し、右足の動きが良くなるはず」と指摘を受けた奈津子は、そこを意識して歩けたそうだ。砂利道の歩行は、「不安定なところを歩くことで、普段の歩行の安定性が増すんじゃないかと思う」と奈津子なりの狙いを教えてくれた。最後に肩のマッサージを受けた。今日は自転車のペダリングはしなかった。
午後の作業療法では「フィナンシェ」の調理実習をした。型にバターを塗り、材料の計量をし、生地を作り、型へ流しこみ、焼き上げる。すべての工程を一人で出来たそうだ。主治医を始めとする普段お世話になっている病院のスタッフに食べてもらった。「今日の出来映えは10点、動きは4点といったところ」と奈津子。楽しさのあまり、夢中になって作ったからか、自室に帰ってから腕に疲れを覚えたらしい。
今日、思い立って、奈津子はポポの似顔絵を2回描いた。可愛く描けるようになったら「消しゴムハンコ」を作ってみたいそうだ。お菓子の包装などで活用することを考えているようだ。
フィナンシェの作業工程
|
06:28 | 08:14 | 08:14 | 11:46 | 12:01 | 16:32 | 19:17 | 20:42 |
Comments