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89日目

  • 私は6:30頃起床。昨夜は1:00頃就寝。気合を入れ直す。

  • 奈津子は5:30頃起床。昨夜は21:30就寝。1:40頃トイレに起き、鎮痛剤を服用。

  • 昼ご飯は、スーパーで買った、とろろ芋の付いた冷たい蕎麦。あと「一日分の緑黄色野菜」と書かれていた温野菜、小さめのデザートも購入。自宅でフルーツだけ切っていたものと差し入れした。「お昼ご飯の写真撮ってやってくれ」と奈津子にLINEしておいたが、「ごめん、写真撮り忘れて食べちゃった☆彡」と奈津子が書き込み。大したことでは無いのだが、最近こういう事が、たまにある。

  • 今日も、リハビリは休止。奈津子は自主トレをした。隣室の女性と「だんだん腰が痛くなるね」と、話したそうだ。当事者は皆、この状況が何かしら辛いのだろう。

  • 院内でPCR検査を今朝、実施したようだ。「悉く入院患者とスタッフを調べて、3日間置いて、もう一度PCR検査をして白判定をするのかな」と奈津子とお昼ごろに話をした。

  • 書くネタがないので、宿題にしていた「電気を付けて訓練した」と奈津子が言っている電極について書こうと思う。

  • 先日のカンファレンスの際、「あの電極はいわゆるバイオフィードバックと言われているものなんですか」と理学療法士に尋ねた。「少し違う、バイオフィードバックの機能もある」と回答。じゃあ、あれは何だ。「筋電図を取得して、増幅する機械ですか」「筋電図まではいっていない」「波形を増幅して与えてあげる、そういうものですか」「そうです」。

  • 何やら違うものかもしれないが、なんとなく私の理解とイメージは合っているようだ。その場では、そこで話を終えた。

  • 後日、実際に使っている機械の写真を奈津子に送ってもらった。「EMG」と書いてある。「EMGって何ぞ」と調べると、こんなことが書いてあった。「その筋肉内で発生する微弱な電場の変化を縦軸、時間経過を横軸にとった物を筋電図(Electro Myo Graphy – EMG)という」。つまり、筋電図=EMGなのだ。

  • 理学療法士の「そこまでいっていない」は何を言いたかったのか。私は「オシロスコープとか心電図みたいに時系列でその変位を目視できるものじゃない」という意図があったのかと推測した。その実際の作用を細かく正確に書くと面倒なので、ざっくり書くとこんな感じだと思う。

  • 脳からの指令を脊髄の中にあるα運動ニューロンが受け取り、興奮状態になる。α運動ニューロンからは神経軸索と呼ばれる突起が出ており、枝分かれして筋肉の繊維一本一本に繋がっている。α運動ニューロンの興奮が、筋繊維に伝わると、カルシウムイオンなどの力で収縮作用が働く。筋線維の収縮は、繊維ごとに独立して行われ、各々が電位を変化させる。

  • その微小な電位の変化が、収縮動作に伴い、体表へと伝わる。それをセンサーで筋電図という形で取得する。取得した筋電図を増幅した電位変化を即時に同部位に与えることで、脳からの指令を大きく感受する錯覚を与える。

  • 電位がイメージしづらいので、音に準えイメージを巡らす。個々の筋線維は収縮の際、小さな声で歌唱しているとする。それが束になる。筋肉が収縮する際、大勢の歌声が重なる。いわば合唱状態になる。それをマイクで収音して、アンプで増幅して、スピーカーで大音量として出力してあげる。そうすると「みんな大きな声で歌っているし、これは脳からの指令かぁ」と筋繊維が思う。

  • 多分、そんな感じなのではないのか。聞こえの悪くなった母に大きな声で話しかけてあげるようにアシストをする、補聴器みたいな機械。それで錯覚をさせると、実際に筋肉が収縮する方向でバイアスがかかる。この機械はきっと、小さな電位変化を、普通のボリュームに置きなおすように、機械で増幅の度合を設定して使うのだろう。

  • 奈津子は最近、食事の際は極力、右手で食べるようにしていた。しかし、リハビリでマッサージが無いこともあり、右腕の持ち上げが上手くいかなくなった。今日は、仕方がないので左手で食べたそうだ。体を横にするのも難儀していて、寝るときに腕の所在が無い状態。これは最近ずっと抱えている悩みなのだが、リハビリが無いため、痛みを軽減することが出来ないでいる。我慢の時である。

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自主トレ映像

 

奈津子の朝昼晩ご飯

お昼ご飯は、スーパーで買った冷たい蕎麦と総菜をつけたが、奈津子に写真を撮ってもらえなかった。







 

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