87日目
私は6:00頃起床。昨夜は0:00頃就寝。
奈津子は5:15頃起床。昨夜は22:00就寝。2:00頃トイレに起き、腕が痛いためなかなか寝付けなかった。
理学療法の時間。週に一度程度見てもらっている理学療法士による訓練。
今日は右腕の痛みがひどく、仰向けになろうとしたが、途中で動けなくなったそうだ。起きようにも、寝ようにも動くことが出来なかったので、助けてもらって何とか左腕を下にして横になることが出来た。マッサージを受けて、だいぶ回復した。
歩行訓練では、右足の膝を積極的に折るようにして歩行。これまで足底が床からあまり離れない形で歩行していたが、持ち上げるように意識して訓練したそうだ。「左足は昨日の訓練で意識していたとおりに動かせていた。右足を意識して動かすことで、上手く歩けたと思う瞬間があった。」と奈津子。
理学療法士から「回復訓練では、とにかく体幹の強化が必要。転院時より、体幹はしっかりとして来ている」という趣旨の助言をしてもらったそうだ。標準的な女性の体幹強度に比べると、奈津子は明らかに劣るのだろうと私は思う。奈津子は、体の動かし方や呼吸など、週末に通っていたピラティス教室での鍛錬が、今、回復訓練に役立っていると思うと言っていた。
作業療法では、腕の痛みを考慮して、指先中心の訓練。
言語聴覚では、以前受けたテストのリベンジ。2つの関連のない単語を10組記憶し、一つの単語をコールされた時に同一組のもう一つの単語を答えるもの。10問中4答できたそうだ。その後、10ピースのパズルを組み合わせるテスト。最後に、10個の記号をランダムに20個並べた文字列を書き写すテストがあった。10問程度あって、5問目の辺でタイムアップしたそうだ。
作業療法の時間に、午前中に診て貰っていた理学療法士に「姿勢が良くない」と指摘された。「正しい姿勢で訓練することで、肩や腕に無用な力が入らなくなり、痛みや凝りも軽減すると思う。姿勢を正して体を動かすように心掛けなさい。」と言われ、得心したのか「上手くいく気がする」と奈津子は言っていた。肩や肘関係の神経回路が概ね開通したが、個別の筋肉間での協調や連動の演算記憶が不足していたり、齟齬があったりするのが現状なのだと思う。無理なく少しだけ動かせるようになると、きっと道は開ける。そのためにも体幹や姿勢など、分かりやすいところで負担軽減を図るのは、確かに大事なことだと思う。
ここまで記録中で「バイオフィードバック」と記述していた機器。 奈津子に写真を撮ってもらった。想像していたものより、高度な機器だった。 オージー技研株式会社の「IVES+」GD-611 という製品だった。 |
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