78日目
私は6:20頃起床。自力で起きられた。昨夜は1:30頃就寝。
奈津子は6:45起床。22:00頃就寝。昨夜、23:00前に病院内で火災報知器が誤作動して、寝ていた奈津子は起こされ、それから一時間ほど起きていたらしい。3:00頃トイレに起き、鎮痛剤を飲んだ。
肩のクッションを昨夜試したが、しっくりこなかった様だ。「痛くて眠れなかった」そうだ。試しに自宅で使っている別のクッションを病院に持っていった。試してみるそうだ。
今日は、自室で食事をする際に使う食卓を低いものに変えてもらった。手の届く範囲の当面の目標を尋ねられた際、「右手でフォークを使って、ご飯を食べられるようになりたい」と奈津子は言ったそうだ。最近、極力右手で食事をするように努力していたが、そこに本腰を入れることになった。そこで、机の交換と持ちやすいスプーンの貸与をしてもらったそうだ。スプーンは右手親指の押さえる力の不足を助けてくれる形状の物らしい。
現状、右手を使って野菜や果物を食べる際は、まず左手でフォークに刺して、右手に持ち替えて食べている。右腕の持ち上げがまだ上手く出来ないため、机上の腕の交代のしやすさや、机上の高さから口元までの食べ物の移動のしやすさを考慮して机を低くしたそうだ。
右手を持ち上げるとき、初期加速や慣性を考慮すると、低い位置から始動した方が口元まで上げやすいのだろう。大きい靴と装具をつけて麻痺側の足底が相対的に高くなっていると、麻痺側の足が上がりにくくなる理屈と多分同じだ。近い将来、その成果の報告を受けることを期待したい。
作業療法の時間、今日の担当の作業療法士に加えて、2週間前に担当してもらった作業療法士に、右腕などの使い方や所作について確認してもらったそうだ。「右手を使うときに肩に力が入っていたのが、だいぶ抜けてきている。ペットボトルをつかんだり、スプーン持ったりするときの力みが無くなっている」というようなことを言われて、奈津子としてはとても嬉しかったそうだ。
「最近、奈津子を褒めてないな」と、私は少し反省した。もっとも、ご飯の食べぶりとか、顔の表情とか、そんなところでしか私は褒められないのだが。
右足のために買った靴だが、なぜだか左だけ履くことにした奈津子。 「右にはめてみた?」と聞いたが、試しても貰えなかったようだ。 「麻痺があるジュニア用の靴だからね。立たなくてもいいから椅子で履くだけでも試してみて」と言っても、試す気にならなかったのだ。 |
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