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13日目

  • 朝、いつものように通話した際、夜はやはり眠れなかったと言っていた。

  • 顔の表情はまずまず。LINEビデオの映像がほぼ静止画で、たまにその静止画が切り替わる程度で、あくびをしているかどうかを画像で確認ができない。多分、頻発しているのだろう。

  • いつものように朝食を7:15ごろ病棟に届けた。同じころ奈津子はLINEに「おなかが空いた」と書き込んでいた。文字を打ちやすくなったのか、あまり重要ではない書き込みをする気になったのは、好ましい変化だ。作っていった弁当は食べられたようだ。今日はアスパラ豚肉巻き、厚揚げ、ピーマンのマリネなど、副菜が全部フライパン料理になってしまったが、問題なく全部食べられた様だ。

  • 今日も溜まっていた宿題をこなす。今日は書類仕事。私は奈津子の自動車税の納税や金曜日にやっと貰えた診断書の送付の準備、奈津子がかけていた生命保険の保障内容の資料を保険会社から貰っていたのでその内容を確認したりした。

  • 奈津子が契約していた保険は、保障対象となる疾病であれば各種一時金・年金などが支払われるタイプのものに加え、入院日額1万円の健康保険が貰えるようになっていた。

  • 個室の料金も馬鹿にならないが、コロナ禍で家族の面会は不可、歩けもせず、ハンズフリーでビデオ通話するしかない現状で、大部屋に移るのは避けたいところ。そういった意味でも、ありがたい保険である。しっかりした保障のものを選んでいるところが奈津子らしいと思った。

  • 夕方、便が出そうだがなかなか出ず苦しそうにしていた。数時間かけてやっと便が出ると、本人的にはやり切った感あると言っていた。涙が出るほどおなかが痛くなったらしい。

  • おなかや直腸付近など排便にかかる筋肉を動かすのも、咀嚼などと同じで、日々の生活で繰り返すことでその制御を獲得していく性質のものなのだろう。まして1日に1度とかの頻度では、容易にその術を得られる訳ではないことは想像できる。

  • ここ数日左目の瞼が腫れ気味で、右目と比べると明らかに瞼の開きが悪くなっているのが気になっている。

  • そして夜眠れない日が続いている。目が覚めるのが頭が痛いからなのか、ほかに原因があるのか、今一つ分からないでいる。本来の奈津子は、のび太君のように、すっと寝られるタイプ。寝るのが得意だと自認してた。

  • 調べてみると脳梗塞患者の25%から75%は、不眠の後遺症があると書いてあるものがあった。また、疾病による精神的ストレスが、睡眠の質と量を点数化したものに相関があるという研究もあった。「主観的回復感」という定義で、当事者が「まだ自分の病気が治っていない」とか「治った」と感じることによる不安感の変化に着目したものだ。

  • 現在では急性期からリハビリを始めるのが予後のために良いとされ、積極的に行われている。この時期の当事者の心理面は、一般的に悲観的になりやすいのだろう。

  • 手ごたえ感、ひとまずのゴールの目途などを実感すると、また違ってくるのか。いずれにせよ、あまり急ぎすぎないように応援したい。

 

奈津子の朝昼晩ご飯







 

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